RACING
ROUND7 TWIN-RING MOTEGI
11月15日(土曜日)天候 晴れ  路面 ドライ
波乱の展開の優勝争い、マシントラブルにより完走。年間ランキングは4位でフィニッシュ。

--【15日(土) 晴れ/ドライ 予選】--
 
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変則スケジュールにより今日一日で予選と決勝を行なう1Day開催で、2008年のスーパー耐久シリーズを締めくくる最終戦が開催されるツインリンクもてぎ。

昨日の練習走行はトラブルで満足に走り込みを行なえなかった「オーリンズ・ランサーEVO X」。夜のうちにトラブルシューティングは施されているが、チェック走行をする余裕はなく
ブッツケ本番で公式予選に臨むこととなった。

午前8時10分、Aドライバー公式予選がコースオープン。
ST-1クラスとST-2クラスの各車が続々とコースインしていく中、中谷明彦選手がコクピットにおさまった「オーリンズ・ランサーEVO X」はピットで静かにコースインの時を待つ。

予選時間は15分間、まず序盤でクラスベストタイムをマークしたのは20号車ランサーで2分03秒025。
13号車のエボリューションXも2分03秒065と拮抗したタイムをマークしてモニターの上位にその名を連ねていた。
 
IMG_8677.jpgコースオープンから10分が経過、中谷選手が4B11エンジンを目覚めさせていよいよコースイン。
慎重にタイヤを温めてストレートに戻った中谷選手がアタックイン、2分03秒304を刻みさらなるタイムアップを目指す。
チェッカーが近くなると各車が一斉に最後のアタックで記録したベストタイムがモニターに表示され、目まぐるしく順位が入れ替わる。
チェッカー1分半前にベストタイムを叩き出したのは56号車ランサーで2分01秒749。
これに続いたのは13号車で2分02秒193、3番手が20号車の2分02秒387。
そして注目の中谷選手のタイムは2分02秒859、トップの56号車からは約1秒遅れたものの、2番手以降とは僅差での4番手となった。

IMG_8688.jpgST-3/4クラスのAドライバー公式予選、そして短いインターバルを経て、タイムスケジュールはST-1/2クラスのBドライバー公式予選へと進む。

「オーリンズ・ランサーEVO X」のステアリングを握るのは木下隆之選手、こちらは先ほどの中谷選手とは反対にコースオープンから1分ほどでエンジンに火を入れて早々にコースイン。
 
各車が周回を重ね、15分の予選時間も折り返しを迎える。
この時点でクラスのトップタイムは56号車ランサーで2分01秒703。
このマシンこそ昨年まで私たちが使っていたチャンピオンマシン、
前戦SUGOから投入されたものだが、優勝を飾ってポテンシャルを見せつけている。
私たちとしては若干複雑な心境があることも事実であるが、ドライバーやチームが変わっても速さを見せ続けてくれていることは嬉しいものである。

木下選手は重さというハンディ、そして事実上のブッツケ本番という厳しい状況であるにも関わらず、
2分02秒931にまでタイムアップ。
さらにチェッカー間際の最終アタックランで2分02秒649にタイムを縮めて、中谷選手同様にクラス4番手のポジションとなった。
Bドライバー公式予選ではエボリューションIXがクラスコースレコードを更新したが、100kg以上の重量差を感じさせない「オーリンズ・ランサーEVO X」の健闘も光る結果となった。
リザルトでは中谷選手、木下選手ともに2分02秒台をマークして、クラス5番手/総合10番手の決勝スターティンググリッドを獲得。

公式予選を終えたマシンはガレージに入れられ、数時間後に迎える決勝レースに向けてエンジンオイルの交換や各部のチェックなど、最終的なメンテナンスを受けることとなった。
 
--【15日(土) 晴れ/ドライ 決勝】--
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2008年のスーパー耐久シリーズを締めくくる最終戦、その舞台は栃木県のツインリンクもてぎ。
今回は日曜日にシリーズポイント対象外のスペシャルステージが催されることから、土曜日にシリーズ最終戦の予選と決勝が行なわれることとなった。

今シーズンのスーパー耐久で大きな話題となった三菱ランサー・エボリューションX。
開幕戦・鈴鹿にデビュー、チェッカー間際のアクシデントでポジションダウンを強いられたものの、終始レースリーダーとしてST-2クラスを牽引、デビュー戦から高いポテンシャルを遺憾なく発揮した。
そして続く第2戦・仙台では早々とエボリューションXの初優勝を「オーリンズ・ランサーEVO X」が飾り、“仙台ハイランド不敗伝説”を今年も現実のものとした。

一方ではエボリューションIX勢に対して100?以上ある車両重量、そして何よりシャーシ・エンジン・ボディ・電子制御機構といった車の根幹部分全てが一新されたことによって、デビューイヤーならではの“産みの苦しみ”も味わうシーズンとなった。

しかしランサー・エボリューションXの進化とポテンシャルは確実に広く認識されつつあり、今大会には新たなチームがエボリューションXでの参戦を果たすに至った。
もちろん来シーズンに向けてエボリューションXに注目しているチーム関係者も多く、私たちもスーパー耐久におけるランサーエボリューションユーザーの牽引役として一層のポテンシャルアップを図るべく戦いに臨んでいる。

IMG_2288.jpg午前8時10分から行なわれた公式予選ではクラス5番手/総合10番手のスターティンググリッドを獲得した「オーリンズ・ランサーEVO X」。
お昼を前にして決勝レースコースイン、今回もボードを手にした“グリッドキッズ”の待つスターティンググリッドについたのは中谷明彦選手、今年最後の戦いに向けて時間とともに緊張感が高まっていく。
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2008年最後の決勝レースがスタート。
序盤から勢い良くラップを刻んで行ったのは予選でクラス1-2につけた56号車と6号車、2台のエボリューションIX。
その後方で3位グループを形成する集団の一角を占めた
「オーリンズ・ランサーEVO X」、8周目にはポジションをひとつ上げて4番手につけた。

この時点で56号車と6号車のトップグループは10秒以上先行したが、
私たちは今回の最終戦、勝負どころをレースの後半に見据えていたので、この差は許容範囲。
離されすぎることなく、燃費も意識した走行でラップを刻み続けていく。

3番手の13号車とエボリューションXのランデブー走行状態で順調に1スティント目をこなし、
作戦通りに38周目にピットイン。決勝全体をほぼ3等分した2回ピット作戦は
綿密なシミュレーションに基づくものだったが、ここでまさかの事態が発生した。

ピットインサインをストレートで確認した中谷選手だったが、
4コーナー付近でマシンはガス欠症状を発生させてしまったのである。
スローダウンを余儀なくされた中谷選手だったが、何とかマシンをピットまで戻すことに成功。
しかしここで失ったロスタイムは小さくなく、燃料補給とフロントタイヤの交換を行い、
ドライバーを木下隆之選手に交代してコースに復帰した時点ではポジションを6番手に下げてしまう。

こうなると戦略パターンを変更、失った時間を取り戻すべく木下選手が猛チャージを開始。
44周目には13号車のエボリューションXがコースサイドにマシンをストップ、
やはり中盤から後半にかけては熾烈なサバイバルレースになっていくであろうことを予想させる。

IMG_8264.jpg49周目には先行していた37号車ランサーを捕らえた木下選手がこれをパス。
シリーズリーダーの37号車を捕らえたことは、ランキング争いにとって大きな意味を持つ。
さらに木下選手の猛追は留まることなく、53周目には3番手を走行していた20号車ランサーをロックオン、激しいバトルに持ち込ませることなくこれをパスして3番手に浮上した。

先行するのは56号車と6号車、このトップグループとの差は約40秒であるが、レースはまだ折り返しを迎えたばかり、まだまだ充分に逆転の余地は残されている。

3番手で表彰台圏内を走行しながら迎えた2回目のピットイン。
80周目にピットロードへと滑り込んできた「オーリンズ・ランサーEVO X」、メカニックが待ち構えるピットガレージ前にマシンを止める。
行なう作業はタイヤ交換と給油。
マシンが止まった瞬間にエアージャッキのホースが接続されマシンはジャッキアップされる。
左右のフロントタイヤを交換するメカニックが、交換開始の指示を待つ。

しかし右タイヤを担当するメカニックの視線には予想もしなかった光景が飛び込んできた。

IMG_8796.jpgホイールを留めているハブボルトとナットが飛び出していたのである。
果たしてホイールを外してみると、5本あるハブボルトのうちの2本が折損していた。
この状態で走行することは不可能、急遽その場で交換作業が行なわれることに。

約22分の作業で交換を終えてコースに復帰した「オーリンズ・ランサーEVO X」であったが、僅か16周を走行したところで何とまたもやハブボルトが折れてしまった。

走行中に振動発生によってピットに戻った「オーリンズ・ランサーEVO X」。
この時点で決勝レースの規定周回数を走破していたことから、
完走認定を受けてシリーズポイントを1点でも多く積み重ねるべく、ピットで待機することに。

そしてチェッカードフラッグが降り下ろされる直前に再度コースイン、
無事に1周を走って最終戦で完走を果たした「オーリンズ・ランサーEVO X」。

残念ながらエボリューションXでデビューイヤー・チャンピオンの称号を勝ち取ることは叶わなかったが、ランサーエボリューションXの高いポテンシャル、レーシングマシンとしての素性のよさを確認できた2008年シーズン。
そして更に速さ・強さ・耐久性に磨きをかけるための貴重なデータやノウハウを蓄積できた一年。

2009年シーズンは確実に勝利の栄冠をこの手におさめるべく、
最終戦終了と同時に私たちの次なるチャレンジがスタートする。
 
 

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